闇カジノの禊から2年 バド桃田にふてぶてしさが戻ってきた
強さに加え、ふてぶてしさも戻ってきた。
バドミントン男子シングルス世界ランキング1位で、2020年東京五輪の金メダル候補でもある桃田賢斗(24)が、かつての悪童ぶりを発揮しているのだ。
26日のジャパン・オープン(武蔵野の森総合スポーツプラザ)準々決勝で難敵・ギンティン(インドネシア)をフルセットの末に下し、4強入りを果たした。
桃田は今大会を通じて、コート上では派手なパフォーマンスが目立つ。ポイントを奪うと、相手を威圧するかのようなガッツポーズをしてみせたり、時には大声を発する。相手のレシーブミスを見逃さず、ジャンピングスマッシュを放ち、力ずくでねじ伏せるシーンもあった。
日本代表では中堅の年代に差し掛かったこともあり、抜け目のなさも備わった。ミスショットが出ると、コートに倒れ込んだまましばらく動かずに時間を稼いでスタミナ温存を図るなど、老獪さも身に付けたのだ。
そもそも桃田は、シニアの舞台で頭角を現してからは、自由奔放なプレーと振る舞いが持ち味だった。相手を威嚇したり、挑発することでペースを乱して試合の流れをつかむことに長けていた。