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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

日本の使命は開幕戦で4トライ以上のボーナスポイント獲得

公開日: 更新日:

 東京・有楽町駅近くの東京スポーツスクエアを筆頭に全国16カ所にファンゾーンが設けられ、そこで開幕戦のパブリックビューイングが行われるのだ。会場には海外から来た各国のサポーターも大勢姿を現すとみられ、居酒屋に立ち寄る感覚で本場のラグビー観戦の雰囲気を味わえる。

 もちろんアルコールが苦手でも、観戦の醍醐味は味わえる。

「ラグビーはルールが難しくて……」と敬遠している人でも、こうした場所で大画面に映し出されるラグビーを海外の目利きたちと一緒に見れば、この競技の面白さを体感できる。生身の人間がボールを持って走り、肉体を激しくぶつけ合うところが醍醐味であって、ルールがわかるかどうかは、さまつな問題なのである。

 それよりも大きな問題は、この開幕戦で日本が勝てるかどうか、だ。

 これだけ期待をあおって負けたらシャレにならないが、ロシアは直前の強化試合でイタリアに15―85と大敗するなど、日本から見ても格下のチームである。本来なら古豪ルーマニアがヨーロッパ予選の勝者として日本と対戦すると目されていたが、代表資格のない外国人選手をW杯予選に出場させて失格となり、ロシアが繰り上がったのだ。

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