「スカウトは本音を言わなきゃ」部長の気遣いに救われた

公開日: 更新日:

 ドラフトが1カ月後に迫り、各球団とも1位指名を誰にするか、煮詰めているころだと思う。

 高校生の佐々木か奥川か、大学生の森下か、ウチはパソコンおたくのエラいさんが最終決定するだろうが、3人のうちの誰にいっても競合は必至。問題は、クジで外れた場合の1位指名や、2位以下をどうするかだ。

 この前のスカウト会議で、オレは自分が担当する地区の高校生野手を思い切り売り込んだ。ゆくゆくは、球界を代表するスラッガーに化ける要素がある。ぜひ、外れ1位か、2位で指名すべきだってね。

 エラいさんは「数字がどうも……」なんて渋ってたけど、お構いなし。自分が担当したいまの4番打者が高校生だったときの雰囲気にソックリだって我が物顔で言ったんだ。

 で、会議が終わった直後のこと。後輩のスカウトが「よく、あんなこと言えますね」と声を掛けてきた。

 スカウトとしては中堅どころだが、ここ4、5年は会議で推した選手がからっきし。獲得した選手は働かないわ、蹴飛ばした選手は他球団で芽を出すわで散々。すっかり自信を失ったのか、最近は会議でも静かにしている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!