大船渡・佐々木朗希 それでも拭えない肩の“スタミナ不足”
この間、神宮球場に行ったら、ドラフト候補の大学生右腕がいいピッチングをした。評判の投手だし、他球団のスカウトもおそらく、投球をチェックしてるだろうとスタンドを見上げたら、ウチのパソコンおたくのエライさんが見てたからビックリさ。
隣にいるのはどこかの新聞記者か。おそらくパソコンの数値も秀逸なのだろう。エライさん、マウンド上のドラフト候補を見て、得意げな表情を浮かべながら隣に何かしゃべってた。
後日、球場で一緒になった部長に、ウチのエライさんがドラフト候補右腕の好投を喜々としてチェックしてたことを話した上でこう言った。
「エライさん、間違いなくあの右腕を評価してますよ。今度のスカウト会議でその選手の名前が出たら、こうだから評価できるって言えば、オレの評価も上がるんじゃないかって思うんスよ。こっちは毎年クビがかかってるわけで、たまにはゴマをすることも大切じゃないスか」
半分冗談、半分本気で笑いながらこう言ったら、部長は怒ったね。
「バカヤロー! そんな考えでいたら、オレたちスカウトがいる意味がねーだろう! スカウトがみな、おまえみたいにエライさんの方ばかり向いて相づち打ってたら、いい選手は入って来ない。チームはガタガタになっちまうじゃねーか」