ベスト15にズラリ 海外リーグが付けた日本人選手のお値段
今大会、大躍進を果たした日本代表の周囲が騒がしくなってきた。
これまで日本人選手が主戦場としてきた南半球最高峰リーグとされるスーパーラグビーに加え、世界最高給とされるフランスのトップ14各チームの編成担当者が獲得に向けて調査に乗りだしているというのだ。
今大会は開幕前に懸念されたフィジカル勝負でもアイルランド、スコットランドなどの強豪と互角に渡り合った。各国のメディアが選出した「プール戦のベスト15」にフォワード(FW)、バックス(BK)とも、多数の日本人選手が名を連ねた。特に、日本のFW陣の奮闘ぶりは高く評価されている。
中でもトップ14の注目を集めているのが、プロップ中島イシレリ(30=神戸製鋼)、ナンバー8姫野和樹(25=トヨタ自動車)の2人だ。中島は言うまでもなく、スクラムなどの密集での押しの強さ、姫野はFW第3列としての豊富な運動量に加えて、ボールキャリー、密集で相手ボールを奪い取るジャッカルの巧みさが、目に留まったという。
世界各国のスター選手が集まるトップ14は毎年8月に開幕し、プレーオフが閉幕するのは翌年の6月と長丁場だ。W杯や欧州伝統の6カ国対抗戦(シックスネーションズ)開催期間中であっても、中断しない。所属選手が国際大会やテストマッチの各国代表に招集されるため、その間の代役や、特に消耗が激しいFWを確保する必要に迫られる。フランスリーグと日本のトップリーグはシーズンが重なるため、レンタルや短期での契約になる。