ソフトB千賀「プレミア12」辞退の裏側 自ら右肩不安明かす
また一人リタイアした。
ソフトバンクの千賀滉大(26)がプレミア12の日本代表を辞退した。理由は右肩の違和感。今季は故障なく先発ローテを守り、9月には育成出身初のノーヒットノーランを達成。リーグ2位の13勝、両リーグトップの227奪三振をマークするフル回転の一年だった。
それでも千賀には強いメジャー志向がある。2017年3月のWBCでは4試合で1勝1敗、防御率0・82で大会ベストナインに選出。代名詞のお化けフォークはメジャースカウトから絶賛された。
その年のオフには、ポスティングシステムを利用しての大リーグ挑戦を球団に直訴。翌18年オフにも希望を伝えた。今年1月末には代理人を交えた後藤球団社長兼オーナー代行との会談も実現したが、いずれも認められず。現時点で球団は選手のポスティングを認めない方針を変えていない。
今回のプレミア12には多くのメジャースカウトが集結する。本来であれば、自分の実力をアピールする絶好の機会になる。むろん、右肩の状態にもよるが、メジャー挑戦に手が届くようなら、多少、無理をしてもチャンスを生かしたいはずだ。少なくとも、自ら右肩の不安を明かして評価を下げることはないだろう。それでも辞退を選んだのは、球団のかたくなな姿勢に屈したからだろうか。