日本シリーズMVP 鷹グラシアルはキューバのクソ真面目男
日本シリーズのMVPにはソフトバンクのグラシアル(34)が輝いた。
この日は四回に2試合連続となる先制3ラン。4試合で3本塁打とチームの日本一に貢献した。レギュラーシーズンでは103試合で打率・319、28本塁打、68打点。ポストシーズンでも11戦6発と爆発すると、頂上決戦でもその勢いは衰えず、「最高の結果になった」と胸を張った。
キューバから来日して2年目。同郷の後輩・デスパイネ(33)との併用にも腐ることなく、「とにかく真面目な選手」とチーム関係者が続ける。
「試合前の練習で、投手と捕手以外の全ポジションでノックを受け、工藤監督に『そこまでしなくていい』と止められたほど。状況に応じたチーム打撃もいとわないし、三振も少ない(今季は410打席で84三振)ため、日頃から作戦担当の森ヘッドコーチが、『これほど使いやすい選手はいない』と絶賛しています」
昨年は打率・292、9本塁打、30打点ながら、後半戦での活躍が評価され、5500万円の年俸が一気に1億5000万円になった。今年で1年契約が切れる。シリーズMVPの勲章を手にしたこのオフの契約交渉が楽しみだろう。