渋野日向子が21歳に「目標五輪」明言に立ちはだかる鈴木愛
【伊藤園レディス】第1日
賞金女王を争う上位3人が同組で回った初日、賞金ランキング3位の渋野日向子(21)は出遅れた。3バーディー、2ボギーの71。ショットが安定せず、1アンダーの36位スタートに、「自己採点? 30点ですよ」と厳しい表情だった。
同1位の申ジエ(31=韓国)は3アンダーの15位。好スタートを切ったのは、2週連続優勝で勢いに乗る同2位の鈴木愛(25)だ。4アンダー、ノーボギーの68で回り、首位に2打差の6位タイ発進。
前週、日本開催の米ツアーTOTOジャパンクラシックを制して、日本勢としては10年ぶりとなる年間6勝目を挙げた。ショットの正確性、パットの安定感、コースマネジメントで渋野に力の差を見せつけるかのようなプレーだった。
渋野の今季獲得賞金額は約1億1991万円。約1億2622万円の鈴木とは約631万円と僅差だが、この2人は来年の東京五輪出場枠を巡ってもデッドヒートを繰り広げている。
五輪代表は来年の6月29日付の世界ランキングを基にした五輪ランキングによって決定する。現時点でのトップは世界ランキング4位の畑岡奈紗(20)で、15位の渋野と19位の鈴木が続く。代表枠は原則、1カ国・地域で2人。五輪ランキング15位以内に入れば最大4人まで出場できる。