清原和博の表情は「微力ながら応援したい」と思わせた
今週の日曜日、清原和博(52)に会った。
大魔神こと佐々木主浩(51)や立浪和義(50)ら、球界OBが集まって行われた沖縄でのイベント。「ドリームマッチ」と称した試合の監督を仰せつかり、清原と同じベンチに入ったのだ。
試合前、私は「きょうだけはオレを『監督』と呼べ」と冗談めかして言った。当時を知っている何人かがニヤリとしていたのには理由がある。
ベイスターズでの監督時代、就任してすぐに、「オレを監督と呼ぶな。呼んだら罰金」と選手に伝えた。半分はシャレだったが、監督でございとふんぞり返ったって、寿命はだいたい2、3年。辞めたら、選手には名前で呼ばれることになる。だったら、最初から「権藤さん」でいいじゃないか。そうすることで監督と選手の垣根を取っ払いたかったのだ。
それを逆手にとって、「監督と呼べ」とやったあと、先発のメンバーを読み上げた。
「4番、ファースト、清原!」
清原の表情が変わるのが分かった。