有原まで米移籍直訴…日ハム「メジャー3A」化に不安の声
西川(27)の次はエースの有原(27)だ。
4日、札幌市内の球団事務所で行われた日本ハムの契約更改の席上、球団にポスティングを利用した将来的なメジャー挑戦を訴えたことを明かしたのだ。
もっとも、有原のメジャー志向はいまに始まったわけではない。早大時代からメジャーへの憧れはあったし、メジャー球団も大学時代から調査してきた。
とはいえ、先月27日には西川が米球界挑戦の希望を球団に伝えたことを明らかにしたばかり。3日には大田(29)もメジャーは夢だと公言している。
ダルビッシュ(33=現カブス)や大谷(25=現エンゼルス)がポスティングで海を渡り、彼らに続くいまの主力選手たちまでメジャーでプレーしたいと言い始めた。日本ハムはなんだか「メジャーの3A」といった感じになってきたが、「力を持った選手が軒並みいなくならないか心配です」と、さるOBがこう続ける。
「ドラフトと育成がチームの2本柱。多少、強引にポジションをこじ開けてでも素質ある選手を促成栽培、トウが立たないうちにまた新たな若手をポジションに埋め込んでいく。そうやって活発な新陳代謝を繰り返してチーム力を維持してきましたが、いまの日ハムに西川や有原の代わりが務められるような若手が果たしているのかどうか。というのもドラフトで以前ほど素質ある選手を取れなくなり、選手層が薄くなってきたからです。昨年のドラフトで取った吉田輝星や、ルーキーながらファームで14本塁打した万波中正が戦力になるのはまだまだ時間がかかりますからね。有原や西川のポスティングを許可していたら、チームはそれこそスカスカになってしまう」
吉村GMが「(ポスティングは)無条件ではない。来年のチーム状況や彼自身の成績はしっかり見なければ」と、ポスティングの利用に二の足を踏むのはそれなりの理由があるというのだが。