日ハム西川が来オフメジャー挑戦表明 チームへの影響は?
「ドラフトと育成」は日本ハムのチームづくりの基本方針。素質ある選手に経験を積ませて“促成栽培”、トウのたった選手は放出してポジションに穴をあけ、そこでまた若手を育てる――そうやって活発に新陳代謝を繰り返すことでチームを活性化、今年までの15年間でリーグ優勝5回、Aクラス10回と一定の強さを維持してきた。
27日、西川遥輝外野手(27=写真)が2年契約の2年目を現状維持の年俸2億円で更改、早ければ来オフにポスティングによるメジャー挑戦を球団に要望していることを明らかにした。「(来オフのポスティングを認めるかどうかは)決まっていない」とは吉村GMだが、「日ハムはすでに西川流出に備えています」とOBのひとりがこう続ける。
「西川の最大の武器は過去3回、盗塁王を獲得した足です。その西川は来オフ、国内FAを取得する上、最近のドラフトは長打力優先で野手を獲得しているせいか、走れる若手が極端に少なくなった。西川が退団したら機動力は、それこそ目も当てられない。今年のドラフトの下位と育成で肩と足は抜群の野手を獲得したのは、そんな事情があると聞いています」
もっとも、西川は人一倍、練習熱心だし、野球に取り組む姿勢にも定評がある。
だからこそ来季、主将を務めることになったのだろうが、その穴をドラフト下位や育成選手で埋められるかは未知数と言わざるを得ない。