「僕はメンタルが」初黒星の朝乃山 ネックは体よりアタマ

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 ある親方は「先場所の千秋楽が顕著だった」と、こう続ける。

「すでに14日目の時点で優勝は白鵬に決まっていたとはいえ、大関とりのためにはひとつでも多く勝っておきたかったところ。それが正代相手に立ち合いから何もできず、なすすべなく寄り切られた。結局、11勝4敗。仮に勝っていれば12勝で、今場所の大関とりのハードルも低くなったはず。大事な場面で負けているようでは、審判部に与える印象も悪くなる」

■稀勢の里の二の舞い?

 大関の昇進基準は三役で3場所33勝。ここ2場所で21勝とはいえ、9月場所は平幕だった。今場所は単に12勝では厳しく、勝ち星の上積みや優勝、あるいは優勝次点などの材料がなければ昇進は持ち越しになりかねない。

 体と違って、アタマはなかなか鍛えられないもの。稀勢の里のようにならなければいいが……。

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