巨人は損なのに…原監督「みんなでパに勝とう」発言の狙い
NPBは23日、今季のセ・パ交流戦の日程を発表した。昨季に続き、勝率1位球団を「交流戦優勝」として賞金3000万円を総取りとすることが発表された。
前日22日、12球団監督会議で巨人の原辰徳監督(61)が「交流戦、日本シリーズの対戦成績が悪過ぎる。パ・リーグに対して闘志むき出しで戦う必要がある」とセ・リーグ球団の監督に奮起を呼びかけた。他球団からは「その通り」「大きなお世話」などとさまざまな反応があるが、確かに戦績は一方的である。
2005年に始まった交流戦は、昨季までパが10年連続勝ち越し。セは09年に一度勝ち越しただけにとどまっている。優勝(勝率1位)もパの球団が12度、セが3度(巨人2、ヤクルト1)と大きく差をつけられている。日本シリーズでも13年の楽天から7年連続でパの球団が日本一となっているのだ。
■セ5球団が弱過ぎて得しているのに…
巨人は昨年の日本シリーズでパ2位のソフトバンクに4連敗を食らい、力の差を見せつけられた。それでも交流戦では、そのソフトバンク以外の5球団から勝ち越しており、11勝7敗でセ最上位の総合3位。開始前は首位広島と4・5ゲーム差の3位だったが、交流戦最下位に沈んだ広島を抜いて一気に首位に浮上した。ふがいないセ5球団のおかげで、近年の交流戦は巨人にとって“おいしい”戦いであることが多い。そんなセ5球団が奮起したら、巨人は損をすることになる。