著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

米大統領候補と大リーグ 若年層開拓に目の色変え取り組む

公開日: 更新日:

 2010年代以降、10代の若者の野球に対する支持が低下していることは、「若者の野球離れ」として日本でも報じられている通りだ。

 2015年の調査でも「大リーグに興味がある」と答えた割合が最も高いのが49~67歳であったことなどは、「若者の野球離れ」が進んでいることを裏書きしているかのようだ。

 だが、サンダースが2018年に史上最年少で連邦下院議員になったアレクサンドリア・オカシオ=コルテスの支持を取り付けたり、バイデンが「当選したら1期で退任する」という意向を示すなど、「高齢候補」たちも若者の支持を獲得するために余念がない。

 一方の大リーグ側も、手持ちの資産に比較的ゆとりのある世代だけに依存するのではなく、可処分所得の少ない若年層の開拓に乗り出している。

 近年の代表的な事例は、日本でも昨年から流行している「サブスク」だ。

 2019年に大リーグ30球団のうち18球団が導入したサブスクは、毎月一定額を支払うと本拠地での全試合を自由席で観戦でき、複数の試合で指定席が用意されている、あるいは追加料金を支払って指定席に変えられるという形式が一般的だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出