6冠羽生に引退説出るも…王者奪還目指しオーサー氏と決別
ライバルの後手を踏む羽生を巡って一部では「引退」もささやかれているが、本人は王者奪還に意欲を見せている。
22年北京五輪で日本勢初の冬季大会3連覇を見据える羽生は、ここにきて指導者や練習拠点の変更も視野に入れている。12年から師事するカナダ人のブライアン・オーサー・コーチと決別するというのだ。
「平昌五輪後、師弟の間で意見の食い違いが見られるようになり、演技構成を巡っては何度となく、衝突してきた。羽生は世界初となるクワッドアクセル(4回転半)に取り組んできたが、オーサー氏は教え子の故障防止を優先して、ケガのリスクが高い大技の実施に難色を示してきた。このままではチェンに追いつけないと判断した羽生は親しい関係者に、『何かを変えなきゃいけない』と漏らし、オーサー氏が所属する『クリケット・クラブ』(カナダ・トロント)から練習拠点を移すことを検討している」(フィギュアスケート記者)
■新たな指導者はロシアの皇帝「自分のモチベーションになっている」
昨年11月のNHK杯のSP後の会見で「できればロシア人のコーチにも習ってみたい」と、指導者変更を示唆したことがあった。羽生はかねて「フィギュアスケートの原点はロシアだと思う」と、男女とも多くのトップスケーターを輩出する同国への憧れ、尊敬の念を口にしてきた。過去にフリーのプログラムで「ロシアより愛を込めて」を使用していたのも、「原点」に対するリスペクトからだといわれる。