ブルージェイズ山口俊が“日本式投げ込み”米でも貫くリスク
日本人のルーキー右腕が独自の調整を貫いている。
ブルージェイズ・山口俊(32)が、フロリダ州ダンイーデンでのキャンプで日本式の投げ込みを行っているのだ。
キャンプ初日の13日(日本時間14日)には、全体練習終了後、居残りで約10分間の遠投を行った。メジャーでは肩、肘の酷使を避けるため、不必要な投げ込みは禁じられているが、山口は「僕は長い距離を投げないと駄目。それはもう自分の調整法として崩したくない」と話し、今後も日本時代と変わらぬ調整法を貫くという。
2004年に横浜でプレーしたウォーカー投手コーチは当面、ルーキー右腕のやり方を尊重するようだが、山口は多くの日本人投手と同じ轍を踏むリスクがある。
山口のように、日本にいた時と同様に、ブルペンや遠投で球数を費やした結果、肩、肘を痛めたケースは少なくない。
日本と比べて大きく滑りやすいメジャーの公認球は、ただでさえ肩、肘に負担をかける。必要以上の投げ込みが故障を誘発するのだろう。