著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

「岡田メソッド」の本質は「考える力と状況判断力」にある

公開日: 更新日:

 監督として日本代表を初のワールドカップ(1998年フランス大会)に導き、2度目の挑戦となった2010年南アフリカ大会ではベスト16に導いた岡田武史氏(63)が2019年12月、「岡田メソッド ―自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系」という本を出版した。

 この本に興味を持ったNECがデジタル化を図ろうとし、プロモーションセミナーが2月15日に横浜市内で開催された。

 午前中は14歳の少年たちに実技講習を行い、午後は指導者向けに座学講習を実施。そこで岡田氏は、現役を引退した理由や愛媛のFC今治(今シーズンからJ3リーグに昇格)のオーナーに就任した経緯などを明らかにした。

 現役引退を決意したのは、1990年に開催されたゼロックス・スーパーカップのJSL(日本サッカーリーグ)選抜対バイエルン・ミュンヘン戦でのことだった。

「1-2で負け、キャプテンだったので会見に行った。バイエルンは次元が違うと感じ、34歳で現役引退を決めて指導者に進む道を選んだ」という。

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