著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

「岡田メソッド」の本質は「考える力と状況判断力」にある

公開日: 更新日:

 ところで、2014年に今治のオーナーになり、2016年にはS級ライセンスの登録を抹消して指導者として事実上引退し、2018年には日本サッカー協会の副会長も退任した岡田氏が「なぜ今治なのか」――。

 早稲田大学時代の先輩がオーナーをやっていて誘われ、さらに「それまで3クラブからオファーがあったが、ゼロから立ち上げたかった。そのためには(既存のクラブだと)指導者に辞めてもらわないといけない。それならゼロからのチームで始めようと今治に決めた。(岡田メソッドは)1年くらいでできると思ったが、4年もかかってしまった」というのが真相だった。

 1月13日に決勝が行われた全国高校サッカー選手権。初出場の愛媛・今治東高は優勝した静岡学園に0ー2で敗れたが、ベスト16に進出した。

 岡田氏も含めて元日本代表でFC今治所属の駒野友一、橋本英郎も今治東高に指導に出向いて「少しは力になれたかな。街全体が力になったのかな」と振り返り、選手たちは「自分たちには型がない」と言いながら「考える力と状況判断力が武器。みんなが頭を動かせた」と胸を張った。

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