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佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

タイリーグ開幕現地行脚 男に惚れて女にキュンとなった夜

公開日: 更新日:

 選んだ自らのセンスに脱帽したことは筆者の心の中だけに伏せておこう。

■タイサッカー界に動くポリティックス

 3試合の中でトータルパフォーマンスが一番高かったのが、BGパトゥムユナイテッドvsムアントン・ユナイテッドで間違いない。

 この9828人が集った<専スタ>LEOスタジアムで行われた試合を筆者は、勝手に“タイサッカー与野党ダービー”と銘打った。

 実はリーグ開幕週に4年に一度のタイサッカー協会の会長選挙が行われていた。結果は現職であるソムヨット・プンパンムアン氏の圧勝だったのだが、そのソムヨット政権を推すクラブの権力者たちが、協会副会長職に名を連ねている。そのうちのひとつがBGパトゥムユナイテッドであり、副社長のスパシン・リーラリット氏である。

 かたや今回の選挙へ出馬を目論んでいた前会長のウォラウィ・マクディ氏を支え続けてきた中枢が、対戦相手のムアントンUなのだ。

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