就任後のタイは5勝2敗4分け 西野朗監督の2019年を採点する
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11戦を戦って5勝2敗4分け。左から前6試合がA代表、後ろ5試合がU-23代表でのもの。
今年7月に就任した西野朗・タイ代表監督(Uー23代表も兼務)の戦績である。大健闘だろうとか、勝敗オセロが顔文字に見えるとか、人それぞれ感じ方に違いはあるだろうが、筆者は危機感を憶えてならない。
航海への船出は、実にセンセーショナルだった。
就任発表前の動きがパパラッチされて「契約する、しない」報道からの就任会見、初陣となったベトナム戦で負けなかった(ホームでスコアレスドロー)こと、また“格上”UAE代表をホームへ迎えた一戦に勝利して時の人となった。
しかし……11月に行われたW杯アジア2次予選のアウエー連戦では勝てず、その後のU-22代表で挑んだ「東南アジア版オリンピック」シーゲームスをグループステージ敗退で終えた。13大会で11度優勝していた“絶対王者”が準決勝にすら進めなかった事実は、実に重いはずだ。