西武松坂は3回1安打無失点も…開幕延期“向かい風”のナゼ
「怪物」の敵は時間かもしれない。
西武の松坂(39)が15日、ヤクルトとのオープン戦に登板。六回から3イニングを投げ、1安打3四球3三振の無失点に抑えた。ワインドアップでは全体的にボールが高かったが、セットポジションになるとやや安定。動く速球を主体にした投球内容に、試合後の本人は「フォームや(ボールの)精度の確認が頭にあった。セットの方がバランスが良かった」と、まずまずといった表情。
辻監督も「マウンドさばきや、走者が出るとタイミングを変えたり、牽制を入れたりは、さすがだなと思った」と満足げだ。
仮に新型コロナウイルスによる騒動がなければ、開幕ローテ入りは当確だったはず。しかし、開幕は延期、開始時期も未定で、20日に始まるはずだったペナントレースは練習試合扱いになる。
松坂は「(開幕延期は)本来なかったはずの時間。プラスにとらえて、シーズンに入れる時間の使い方をしたい」と話したものの、それはローテ入りを狙う若手も同じこと。彼らにはむしろ、今の松坂にはない、伸びしろという武器がある。