レジェンド松坂のブルペン投球 西武首脳陣の真の狙いは?
9日、西武の松坂大輔(39)が今キャンプ3度目のブルペン入り。捕手を座らせて、40分以上かけ変化球も交えて93球を入念に投げ込んだ。
「思ったより早く、フリー打撃に投げられそう」とは松坂。調整は順調ということだろう。
もちろん、今の松坂を過度に評価するのは禁物だ。「平成の怪物」も、度重なるケガや年齢による衰えは隠せない。渡辺GMも獲得の際、「1勝でも2勝でもいい」と話し、日刊ゲンダイの直撃には「若い先発陣が今の大輔を見てどう思うか」と、手本としての役割にも期待していた。
この日、視察に訪れた某球団の編成担当は「それならまさに松坂はうってつけでしょう」と、こう続ける。
「松坂は当たり前のことを当たり前にやっている。今日はワインドアップより、セットポジションで多く投げていた。『自分が投げるときは6、7割で走者がいる』と思っているからでしょう。二塁走者を確認するように首を後ろに向けたり、サインに首を振る、間合いを変えるなど、一球一球、シチュエーションを想定して慎重に投げていた。同じ時間にブルペンで投げていた投手もいたけど、松坂のように実戦を想定していた者はいなかった」