渡航制限で母国に帰れない…外国人力士のメンタルが心配

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 新型コロナウイルスの恐怖と闘いながら、多くの力士たちは稽古で汗を流している。現時点では5月場所の開催は不透明。それでも彼らにできるのは稽古しかない。しかし、気がかりなのが外国人力士たちのメンタルだ。

 通常なら本場所後に一時帰国する力士も多く、母国に帰ることが彼らのリフレッシュにもなっていた。ところが新型ウイルスの感染拡大で渡航にも制限がかかってきている。国によっては再入国できなくなる恐れもある。

 外国人力士はホームシックにかかる者が少なくない。いくら言葉を覚えて文化に馴染んでも、そこは異国の地。国籍を取得して「日本に骨をうずめる」覚悟を持つ力士なんて、ほんの一部だ。

 ある外国人幕内力士は以前、粗相をしたことで親方を激怒させ、「帰国なんて許さん」と言い渡された。すると目に見えて元気がなくなり、周囲が「うつ病じゃないか」と心配したほどだった。

 コロナの影響は健康や経済面だけにとどまらない……。

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