新たに3人コロナ症状 マイナーリーガーばかり感染の謎解き
米球界から、また被害者が出た。
米テレビ局NBC(電子版)が6日(日本時間7日)に報じたところによれば、レンジャーズ傘下マイナーリーグの3選手が新型コロナウイルスとみられる症状を訴えて、自主隔離を強いられた。3選手とも検査を受けていないが、うち2人はコロナウイルスに感染した人物と接触していたという。
米球界では3月15日にヤンキース傘下の選手に陽性反応が確認されて以降、レッズのキャンプ地職員、アスレチックス1Aのギャリソン前監督らスタッフ、指導者、選手も含めて計8人の感染者を出している。
MLBや球団が早めに対処したこともあり、6日時点でメジャーリーガーの感染者は皆無。米球界でコロナ被害に遭うのはなぜ、マイナーリーガーばかりなのか。
リッチな暮らしぶりのメジャーリーガーとは異なり、マイナーリーガーの平均年俸は3Aでも150万円程度とされる。大半は給料が安く、衛生状態も含めて劣悪な環境での生活を強いられている。それに加えて、2月からのキャンプ、オープン戦はもちろん、レギュラーシーズン中は、複数のチームメートとルームシェアしている選手が大半だ。各球団とも、外国出身選手には帰国を認めたものの、経済的に余裕がないマイナー選手は米国内にとどまるしかない。今でもマイナーの本拠地などでチームメートと一つ屋根の下で暮らす選手もおり、濃厚接触は避けられないのだ。