球団で異なるコロナ対応…停止、休止、自主練で生じる大差
「この差は間違いなく大きい。シーズンでの明暗を分けることになるんじゃないかと思うと、不安でしょうがないよ」
ある球団のコーチがこう言った。コロナ禍で活動停止、活動休止、自宅待機、自主練習と球団ごとに対応が分かれているプロ野球。先のコーチが所属する球団は活動休止中とあって、
「仮にたった1週間だとしても、活動休止で自宅でのトレーニングしかできないのと、グラウンドでの自主練習で打撃投手の球を打つのとでは全然違う。同じ自主練習にしたって、監督やコーチを自宅待機にしている球団と、首脳陣の視察を認めている球団とでは、これまた全然違う。スタンドから目を光らせているだけでも、選手には気持ちの張りや緊張感が出る。自主練習の期間が長引けば長引くほど、実際にシーズンが始まったときには、大きな差が出るはずだ」
と、言うのである。
不安は選手も同じのようだ。首脳陣不在の自主練習を行っている日本ハムでは、選手数人が矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐にオンラインでの指導を依頼。自らの練習内容を動画に撮り、ビデオ通話などでアドバイスを受けている。セルフチェックでは限界があるし、不安ばかりが募っているのだ。