原監督が“球児トライアウト案”実現なら増すアマへの発言力
結論は出ずじまいだった。
22日に行われたプロ野球の12球団代表者会議。政府による緊急事態宣言が継続中ということで開幕日は公表せず、議論は継続となった。とはいえ、NPBはすでに感染症の専門家チームからの提言を受け、80ページに及ぶガイドラインを作成。12球団に配布したというから、目標とする6月19日開幕に向けて前進したのは間違いないだろう。
そのプロ野球界では、巨人の原辰徳監督(61)が披露した球児の救済案が話題になっている。
21日、夏の甲子園中止を受け、「進学、あるいはプロで野球をやるという大きな目標を持っている人もいる。何か披露する場所、プロ野球にはトライアウトというルールがある。社会人、大学も含めて金の卵を発掘しようとしている。チャンスを与える手段を我々はプロ野球として考えていきたい」と、トライアウト案をブチ上げたのだ。
イメージは「12球団合同トライアウト」だという。プロだけでなく、大学、社会人関係者も同時に視察できるというのがミソ。プロ野球選手を輩出している関東のある強豪校の監督は「野球を続けたい3年生はアピールの場を求めている。そういう機会をつくってもらえるなら、新たなモチベーションになるし、ありがたい」と話したように、3年生部員にとっては朗報だろう。