カモ虎に照準 巨人メルセデス開幕ローテ滑り込みの皮算用
巨人のC・C・メルセデス投手(26)が開幕ローテーション入りへ前進した。
11日のDeNA戦に先発。5回で89球を投げ、4安打3奪三振2四球で2失点だった。「特にスタミナというところで体力の強化をしっかりやっていきたい」と課題を口にした。
春季キャンプ中に左肘を痛めて離脱。3月の通常の開幕日なら間に合わなかったが、延期の時間を有効活用し、状態を上げてきた。宮本投手チーフコーチはこれまでに、菅野、サンチェス、田口を当確としている。残り3枠を戸郷、鍬原、桜井らと争うが、当確ランプをともした。
ローテ入りが決まれば、阪神との開幕3連戦での先発が有力だ。22試合で8勝8敗、防御率3・52だった昨季、阪神戦に限れば2戦2勝、同1・80と好相性だった。阪神とのクライマックスシリーズファイナルステージでも登板。7回を3安打無失点に抑え、宿敵にとどめを刺した。通算でも6戦4勝無敗、防御率は1・02と“カモ”にしている。
チーム関係者がこう言う。
「メルセデスは得意、不得意がはっきりしている。昨季は阪神だけでなく、DeNA戦も2勝0敗(防御率1・35)と強さを見せたが、広島戦は0勝3敗(同4・44)、ヤクルト戦も0勝2敗(同4・80)と打ち込まれた。首脳陣は阪神戦を中心にローテを組むことになるでしょう」