日本代表テコ入れを 国際経験値UPも手薄なポジションあり
日本代表を見ても、堂安や久保など2列目タイプは選択肢が多いが、やはりFWやGKは人材が乏しい。ボランチにしてもベテランの柴崎岳(ラコルーニャ)依存傾向が強いだけに、策を講じていくべきだろう。
「GKは2000年代に立ち上げた<GKプロジェクト>が今も活動してるけど、FWの方は〈ストライカープロジェクト>が休止中。再開を考えるべきかもしれない。ボランチも田中碧(川崎)や橋本拳人(FC東京)が頭角を現したが、ユース年代までは目立っていなかった。これからも若手の成長を促していきたいが、Jリーグの外国人枠の問題もあってなかなか難しい。しかし状況改善のために自分もできる限り、知恵を絞っていくつもりだよ」
斬新な策で久保に続く怪物出現を願いたい。
▽そりまち・やすはる 1964年3月8日生まれ。埼玉県出身。元日本代表MF。静岡・清水東高から1浪して慶応大。全日空に総合職として入社。93年Jリーグ元年に<サラリーマンJリーガー>として脚光を浴びた。横浜F(当時)とベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でプレーして2001年から新潟、湘南、松本山雅で監督を歴任。08年北京五輪代表監督。3月29日にJFA技術委員長に就任した。