田口に続きデラロサも離脱…巨人を襲う故障禍の“真犯人”
甲子園で行われる予定だった阪神対巨人戦は7日、降雨のため中止となった。28日のDeNA戦まで3週間ほど本拠地を離れる巨人は、この日が11泊12日の長期遠征の初戦だった。
そんな巨人に緊急事態が発生している。開幕からクローザーを務めたデラロサが左脇腹の肉離れのため、6日に出場選手登録を抹消されたのだ。5日の中日戦で1点ビハインドの九回に登板。先頭のビシエドにソロ本塁打を浴びた直後に体の違和感を訴え、緊急降板していた。チームが首位を走る中、無理をさせる必要はあったのか。
巨人OBで元投手コーチの中村稔氏(評論家)がこう指摘する。
「今年の原監督は、開幕から例年以上に動いていますね。日曜日だったので、翌日は試合がない。リリーフ陣は登板過多気味ですが、デラロサは先月30日に投げてから中4日も間隔が空いていた。八回裏に1点差に追い上げた展開でもあり、九回裏に逆転サヨナラ勝ちを呼び込むため、九回表に抑え投手にマウンドに上がってもらうことはあります。ただ、デラロサの準備ができていたのかは疑問です。慌てて出てきたように見えたし、いつもより腕が振れていなかった。負けている場面なので本人は投げると思っていなかったのではないか。そうだとしたら意思疎通を怠ったベンチの責任。脇腹を痛めると長引きます。セで最も安定している抑え投手ですから、痛いなんてもんじゃないでしょう」