大谷に異変 初回KO復帰登板で目立った“カーブ頼り”の真意

公開日: 更新日:

 実際、大谷とほぼ同時期にメスを入れたアストロズの右腕ランス・マッカラーズJr(26)もそのひとりだ。故障する前からカーブが決め球だった同投手は、ボールが持てるようになると握りから見直し、肘への負担を軽減するフォームに改良した。通常通りの開幕なら5月中旬のメジャー復帰を予定していた大谷を尻目に、3月のオープン戦では3試合計4回3分の2を投げた。日本時間26日のマリナーズ戦に今季初登板し、カーブを軸に6回を5安打2失点で2年ぶりの白星をマーク。マッカラーズは「変化球(カーブ)の制球の安定に努めたことが復調につながったと思う」と話している。

 TJ手術明けではなく、シーズン途中に球威が落ちた際、カーブを用いて投球の立て直しを図る投手も少なくない。ドジャースの左腕カーショー、アストロズの右腕バーランダーらのサイ・ヤング賞投手もカーブを有効に駆使しているのだ。

 現時点で、大谷の取り組みは間違ってなさそうだが、カーブの多投が功を奏して暗闇から抜け出せるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…