大谷の100マイル復活を後押し “インテリ再生屋捕手”の手腕
エンゼルス・大谷翔平(26)が、開幕前の最後の調整マウンドで結果を残した。
19日(日本時間20日)の紅白戦は、5回相当を投げ、5安打無失点。課題としていたカウントを追い込んでからの直球と変化球で、相手打者を封じ、6三振を奪った。直球の最速は依然として150キロ台中盤。「100マイルを何球も投げている感覚ではない」と本人も話す通り、球威はまだ全盛期には及ばない。
肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けた投手は万全なリハビリをこなせば、復帰後に球威が増すのが一般的だ。紅白戦での試運転とはいえ、今季初登板(日本時間27日のアスレチックス戦)まで、1週間を切っただけに、球威に関しては物足りなさが残る。
もっとも、今季は女房役の後押しが期待できる。今季のエ軍はツインズからFA移籍のジェイソン・カストロ(33)が正捕手を務める。西部の名門として知られるスタンフォード大出身のインテリ捕手は昨季、ツインズで、大谷と同じTJ手術明けの右腕ピネダの専属捕手を務め、好リードで復活に導いた。