ロシア移籍のMF橋本拳人はチームを欧州の舞台に導けるか
キリン杯に臨むメンバーが発表された後、川崎FのMF守田が負傷によって招集を辞退。代わりに橋本が追加招集され、キャンプ2日目の19日にチームに合流した。
初招集に緊張した面持ちで記者の質問に答えていたが、ミックスゾーンでひと通り取材が終わり、顔見知りの記者に囲まれるとホッとしたのか、言葉より先に笑みがこぼれた。
「まだ実感がわかないというか、ここから頑張っていきたいという思いが強いです。五輪が終わった後。もうA代表しかないと思っていました。できるだけJでアピールして入るかっていうところを目指していたので初めて選ばれ、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」
念願の代表に初めて選ばれ、まさに偽らざる心境だろう。
当時のライバルには遠藤航、小林祐希(ワースラント=ベフェレン)、山口蛍(神戸)らがいたが、試合を重ねるごとに出場の機会を増やしていった。
そんな橋本を元日本代表の背番号10・ラモス瑠偉氏は「プレーを見ていてハートを感じる選手は橋本だけ」と断言した。これ以上にない、褒め言葉だろう。