広島羽月 お立ち台で見せた初々しい“坊主頭”の意外な理由

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 熱狂的な広島ファンである兄の智彦さんは、かつてプロへの憧れがあったというが、高校では部活動禁止の特進クラスへ進んだため、夢を断念した過去がある。

「だから弟に希望を託しました(笑い)。それからというもの、隆太郎の試合があると、必ず観戦に行って動画を撮る。そして素人ながらアドバイスをしていました。弟が高校1年生の頃、智弁和歌山と和歌山県で練習試合があった時には、僕も東京から新幹線で駆けつけたほどです(笑い)。プロになった今でも、弟が出場した全試合を録画して、打席の動画を送っています。また、これはお坊さんならではのことですが、今年の3月には、活躍できるようにと祈祷をして、数珠をプレゼントしました」(智彦さん)

 身長167センチ、体重70キロと小柄ながら、50メートルを5・7秒で駆ける俊足、遠投115メートルの強肩を持つ。昨季は二軍で89試合に出場し、打率・300で23盗塁を記録。今年は、同い年でドラフト1位入団の小園海斗より早く一軍からお呼びが掛かった。

 明美さんは言う。

「あんまり本人からは連絡をくれないんです。用事がある時くらい。私の方は、隆太郎が高校生の頃から手紙を書いていますが、『ありがとう』ってメッセージが返ってくるだけ。やっぱり寂しいです」

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