DeNA平良 毎日10kmの走り込みで鍛え上げたトルネードの礎
平良拳太郎(DeNA 投手7年目・25歳)
DeNAに移籍して4年目。巨人で「将来のエース候補」と期待されていた潜在能力がついに花開いた。
プロ入り7年目となる今季、自身初の開幕ローテを掴みとると、27日現在、6試合に先発して2勝1敗、防御率はリーグ4位となる1・88とチーム一の安定感を誇っている。
2013年のドラフト5位で巨人に入団した平良は沖縄県名護市のさらに北にある国頭郡の、人口1万人を下回る今帰仁村で、4人きょうだいの3番目として生まれ育った。ファミレスやショッピングモール、大型娯楽施設はないが、生い茂る樹木と、目を見張るような美しい海に囲まれた小さな村だ。
「村の人はのんびりしていて温かく、平良も穏やかでおっとりとした性格です。だからテレビで見る、キチッと話すあの姿は別人のように感じます(笑い)」
こう語るのは、平良と小学校から高校最後の夏までバッテリーを組んだ仲里正作氏だ。
「家が近所だったので小さい頃から一緒に遊んでいました。“沖縄タイム”といって、こっちの人は時間にルーズという話は有名ですよね。例に漏れず、平良がプライベートで時間を守った記憶がありません。ですが、野球では絶対に遅刻をしませんでした」(仲里氏)