ソフトバンク栗原 プロ入りしても変わらぬ謙虚さと向上心
中学生になって遊撃手から捕手に転向すると、“打てる俊足の捕手”として名を馳せ、3年時には中日本代表に選出。多くの高校からスカウトの声が掛かったが、南監督の高校の同級生が監督を務める春江工へ進学を決める。
2年生の春には同校を初の甲子園へ導き、翌年はU18アジア選手権の日本代表に。背番号10番をつけて正捕手とキャプテンを務め、岡本和真(巨人)らとともに準優勝を勝ち取った。
■「打撃フォームはどうですか?」
ソフトバンク入団後、3年目の17年に一軍初出場。その頃、南監督は教え子の変わらぬ姿を目の当たりにした。
「宮崎でキャンプをしている栗原のもとへ、チームの子供たちを引き連れて会いに行ったんです。黙々と打撃練習をする姿を見ていたら、こちらに気付いた栗原が『打撃フォームはどうですか。アドバイスを下さい』と言ってきた。驚きました。もうプロなので専門のコーチに聞けばいいのに、なんで私にと。プロになっても天狗にならない謙虚さと向上心が彼の強みだと思います」