渋野は58位沈没…高すぎた米ツアーの壁で海外遠征は大赤字
遠征で獲得した賞金は今大会の1万516ドル。それにANAインスピレーション1万827ドル(51位)、ポートランド1万5638ドル(24位)、ショップライト9662ドル(27位)の計4万6643ドル(約497万円)。
渋野はマネジャー、青木コーチ、帯同キャディーとチームで行動しており、米女子プロ協会の指導で密を避けるため、宿泊は別室になる。約2カ月間に及んだ移動や滞在の出費はかさみ、稼いだ賞金も多くは経費で消える。
それでも大手スポンサーとの年間契約金は数億円になり、遠征費用は渋野に痛くもかゆくもない。
いっぽう、日本を留守にした間に6試合が行われており、渋野が出場した昨年大会の実績はNEC軽井沢3位、ニトリレディス5位、日本女子プロ33位、デサントレディース優勝、日本女子オープン7位、スタンレー6位。優勝を含むトップ10入り5回で3384万円だった。何より昨年はメジャー全英優勝賞金7200万円を手にしたが、それも今年はゼロと収支は“大赤字”。レベルが高い米ツアーで稼ぐ大変さも痛感したはずだ。
10位発進の畑岡奈紗(21)は「攻めの気持ちを忘れずにベストを尽くした」と1イーグル、4バーディーの64で回り通算7アンダー3位。河本結(22)は通算9オーバー48位、野村敏京(27)は通算18オーバー73位。