新谷圧巻の女子1万m日本新 五輪メダルへ「猛暑」が追い風

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 圧巻の「一人旅」だった。

 東京五輪の代表選考会を兼ねた日本陸上選手権(大阪)長距離種目は、すでに参加標準記録を突破している女子5000メートルの田中希実(21)と同1万メートルの新谷仁美(32)の2人が優勝。五輪切符を手にした。

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 女子5000メートルは戦前の予想通り、田中、広中璃梨佳(20)の一騎打ち。田中が広中をピッタリとマークする形でラスト1周を迎えると、田中が最後の直線であっさり抜き去りゴール。記録は15分5秒65だった。

 直後に行われた1万メートルは「新谷劇場」だった。2000メートル手前から先頭に立ち、マラソン代表の一山麻緒(23)が新谷を追走。2人は3位以下を大きく引き離す。3600メートル以後は一山が徐々に遅れだし、新谷の独走。1周71~74秒のハイペースで出場21人中19人が周回遅れとなる前代未聞のレースは18年以上も破られなかった日本記録(30分48秒89=2002年渋井陽子)を新谷が大幅に更新。2位の一山に1分近い大差をつける30分20秒44でフィニッシュした。

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