崖っぷち横綱鶴竜…初場所で死に物狂いなら“台風の目”に
「近年はケガも多く、日本国籍を取得していたら、とっくに引退していたかもしれない。鶴竜は引退後は協会に残って親方になり、いずれは昨年急逝した恩師の『井筒』を襲名したいという目標がある。ただ、帰化申請に対し、まだ許可が下りてないと聞く。このままでは引退したら協会には残れない。そこがすでに帰化済みの白鵬とは違う。となれば、1月場所の鶴竜は死に物狂いだろう。いくら衰えたといっても、そこは腐っても横綱。技術面ではもともと定評がある力士だからね。貴景勝らも、甘く見ていたら足をすくわれかねない」
1月場所さえしのげば、さらに数場所延命ができる……という打算も本人にあるだろう。日本国籍を取得するまでの時間稼ぎだ。そのためにも、1月場所は石にかじりついてでも完走し、横綱として恥ずかしくない結果を残さなければならない。
鶴竜は以前から多くの親方に「根が優しいからなのか、土俵での気迫が足りない」と懸念されていたが、将来的に協会に残れるかどうかの瀬戸際だ。「鬼の形相」となり、土俵に波乱を巻き起こせるか。