ハム次期監督候補の小笠原HC 低迷チーム内での本当の評価
2年連続でリーグ5位に沈んだ日本ハムで著しく評判を落とした首脳陣がいる。今季、ヘッド兼打撃担当として14年ぶりに古巣へ復帰した小笠原道大コーチ(47)だ。
「今年で9年目という栗山長期政権にポッと加わって、遠慮もあったのだろうとは思う。でも、打撃コーチとしては熱心に指導をするけど、監督を支えるナンバー2としての職務を全うしたかといえば、正直……。ミーティングをやっても、ほとんど発言しない。しびれを切らした別のコーチが『ヘッド、何かありますか』と水を向けても、『いや特に』というのがお決まりのパターン。目をつむって腕を組み、じっと押し黙るヘッドの異様な雰囲気に選手が萎縮するようなところもあったようです」(球団OB)
野手のミーティングで相手投手の攻略を確認する際、なぜかその対策を投手担当のコーチに一任することもあり、さすがに選手も戸惑いを隠せなかったという。
2016年にリーグ優勝して以降、4年間で5位3度と低迷するチームに地元北海道のファンもソッポを向きつつある。ネット上には、理想論を掲げるだけの栗山英樹監督(59)に対する失望と不満の声があふれ、札幌ドームの1試合平均の観客動員は12球団ワースト2位まで落ち込んだ(19年は8位、18年は7位)。
ポスト栗山の筆頭候補と目され、来季はヘッドに専念する小笠原コーチに期待するファンの声は少なくないが、チーム内の評価とは温度差があるようだ。来季、10年目のシーズンを迎える栗山監督はもちろん、小笠原ヘッドも正念場だ。