日ハム西川がポスティング申請…収入減も将来性にノビシロ
2015年のワールドシリーズを制したロイヤルズに、ジャロッド・ダイソンという選手がいた。
守備、代走要員、もしくは4、5人目の外野手の位置付けだが、当時のヨスト監督は試合終盤のキーマンとして非常に重宝した。代走で出場すれば、必ずといっていいほど盗塁を成功させ、得点につなげたからだ。12年からは3年連続30盗塁をマークしている。
ポジションは中堅。肩は弱かったが、脚力を生かした守備範囲はバツグンに広く、何度も投手陣を救った。
ダイソンは36歳の今季、パイレーツとホワイトソックスで計32試合に出場した。今季年俸は約2億円。最も稼いだのはダイヤモンドバックスでプレーした18年からの2年間で、年俸は約3億9000万円だった。
さて、3日、日本ハムが西川遥輝(28)のメジャー移籍を容認、ポスティングシステムの申請手続きを行った。
ダイソンと同じ中堅手で、3割をマークしたのは今季も含めて2回。最大のセールスポイントは過去3回、盗塁王を獲得した脚力だ。今季年俸は2億円。「メジャー挑戦してもレギュラーは難しい。4、5番手の外野手という評価で、金額は2年3億円弱くらい」とはア・リーグのスカウトだから、海を渡ることで稼ぎは減るかもしれない。