大相撲初場所の注目は土俵より白鵬と鶴竜の「去就と言動」
令和3年、一発目の本場所が大きな転機になるかもしれない。
10日に初日を迎える大相撲初場所。最注目は大関貴景勝の綱とりだ。先場所、自身2度目の賜杯を掴み、今場所も連続Vならいよいよ土俵の頂点に立てる。
もちろん、他の力士がそれをすんなり許してくれるわけではない。11月場所で千秋楽まで貴景勝と優勝を争った照ノ富士は、大関の地位への返り咲きを狙っている。現役大関を倒せば自身の評価につながり、昇進の材料になるだろう。カド番の2大関、朝乃山と正代もこのまま脇役に甘んじているわけにはいかない。
しかし、土俵上の注目とは別に、角界に波乱を巻き起こしそうなのが2人の横綱、白鵬(35)と鶴竜(35)だ。
いずれも近年は休場が多くなり、11月場所後に横綱審議委員会から「引退勧告」の次に重い「注意」の決議を受けた。1月場所も休むようなら、それこそどうなるか。ケガがちの横綱2人だが、ここにきて「休場」という選択肢を断たれたに等しい。
親方のひとりは「まず、問題は鶴竜です」と、こう続ける。