コロナ禍で鮮明になった日本人「海外ツアー」挑戦の意義
■日本人プロはまだまだ少ない
いま世界中でコロナ感染が広まって国外への移動が制限され、海外ツアーに挑戦したくても、出場資格を得る機会もないもどかしさがあります。
こうなるとチャンスを生かして世界に羽ばたいたプロは貴重な経験を積んでいるといえます。
川村は欧州各国を移動しており、言葉や環境に慣れ、日本企業の現地駐在員たちの応援もあり、彼の財産になります。私もアジアアマでシンガポールやマレーシアに行った時は日本大使館で歓迎パーティーを開いてもらい、お世話になった商社マンとは今でも交流があります。チャンスがあれば、プロなら積極的に海外にチャレンジすべき、という意義がコロナ禍によってより鮮明になったといえます。
私がプロになったころは、関東、関西など全国各地で月例競技が毎月行われ、そこで上位に入らなければ試合に出られませんでした。プロテストに合格し、月例競技で好成績を残してやっと試合に出られたのです。そして試合で賞金を稼ぎ、シード権を手にするのです。