ロッテ佐々木 実戦登板0なのにフォーム改造の「落とし穴」
異なる体のつくり
佐々木なりの考えがあってのフォーム改造に違いないとはいえ、いくら本人が山本のマネをしているつもりでも、その通りになっていない可能性もあるわけだし、そもそも手足の短い山本と長い佐々木では体のつくりだって異なる。仮に山本のフォームが佐々木に合うものでなかったとしたら、それこそ長所を失うことだってあり得るのだ。
このロッテOBによれば、「佐々木はオフのトレーニングによって体がだいぶ強くなった。特に回復力はアップしたそうです。投げた後に残るダメージは、去年と比較にならないほど少なくなった」という。
プロの投手としてマウンドに立つだけの体は少しずつでも手に入れつつあるだけに、フォーム改造がマイナスに作用しないか心配ではある。
さて、佐々木は3日、ブルペンでキャンプ2度目の投球練習。初めて捕手を座らせて33球を投げ込み、ストライクは半分以下の15球だった。
「納得いくボール? ゼロです。体もうまく扱えなかったですし、全体としてコントロールが良くなかったと思います」とは投球後の本人。
井口監督は「投手コーチの話では、いまのところ(11日の)紅白戦登板はない」と話した。予定の実戦登板が先送りされるのは確実になった。