学内で集団感染 運動部を特別扱いしたスポーツ大学のツケ

公開日: 更新日:

 学内クラスターが多発している。日大水泳部で12人、天理大ラグビー部で53人と、いわゆる“体育会系”を中心としたコロナ集団感染が目立つ。寮生活の運動部は仕方ないと考えがちだが、簡単にはうなずけない。スポーツ強豪校としての名誉を守りたい大学側が招いた失態とも受け取れる現状があるからだ。

 日大も天理大も、原則オンライン授業を実施していた。入構制限をかけ、サークルやイベントは禁止。それでも授業料が免除されることはなく、学生は粛々と家で勉強する毎日だ。

 ところが、運動部は違った。天理大では一定の制限はあるものの、部員全員での練習が可能だ。日大は競技スポーツ部のみ活動は自由。サークルと違って制限はない。

 なぜ、勉学やサークル活動には厳しい制限があり、部活は緩いのか? 天理大は「授業も一部は対面なので、部活も条件付きで許可している」(広報部)と回答。日大にもメールで尋ねたが、広報課から明確な回答は得られなかった。どちらもスポーツの強豪チームがそろう大学。コロナ禍といえど、運動部の活動を制限したくない姿勢が見て取れる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…