澤村がレ軍と合意 2年2.6億円“買い叩かれ契約”が追い風に
ロッテからFAでメジャー移籍を目指していた澤村拓一(32)が、レッドソックスと合意に達した。大リーグ公式サイトが11日(日本時間12日)、関係者の話として伝えた。複数の米メディアによれば、2年240万ドル(約2億6000万円)に加え、投球イニング数などに応じて出来高も付くという。
メジャーのリリーフ投手の平均年俸は280万ドル(約2億9000万円)で、澤村の年俸(約1億3000万円)は平均額の半分にも満たない。ここ数年、メジャーに移籍した同じ救援投手の平野佳寿(ダイヤモンドバックス=約3億4000万円)、山口俊(ブルージェイズ=約3億3000万円)と比べても格安だ。2016年のセーブ王も安く買い叩かれたものだが、澤村にとっては吉と出そうだ。
何しろ、レッドソックスの地元ボストンはメディア、ファンも含めて熱狂的な土地柄として知られる。高給取りの選手が期待を裏切れば、メディアからはバッシングされ、本拠地フェンウェイパークのスタンドからは容赦のないブーイングが飛ぶ。
その点、格安年俸の澤村は地元で過剰な期待を集めることはない。むしろ、松坂(現西武)ら過去に所属した日本人選手と違って注目度は低いだけに、メンタルに課題を抱える澤村にとっては、ノープレッシャーでメジャー1年目に臨める。