センバツ「スパイ合戦」の落とし穴 1カ月前抽選がアダに?

公開日: 更新日:

 春のセンバツ(3月19日開幕)の組み合わせ抽選会から一夜明けた24日の一般紙やスポーツ紙には、対戦相手に関する出場校の監督や主将のコメントがあふれている。その中で改めて驚かされたのは、彼らが対戦相手について把握している情報の濃さ。組み合わせが決まったばかりだというのに、相手のチームカラーやエースの特徴を詳しくしゃべっているのだ。それはつまり、彼らが常日頃から出場32校の情報収集をしていることを意味する。

 例えば甲子園常連校の監督の中には、抽選会の前に31校分のビデオをすべてチェックするつわものもいる。そうやって対戦相手が決まる前から、出場校のエースの細かいクセやバッテリーのサインを解読するそうだ。

 例年なら開幕の約1週間前に行う抽選を、今回は1カ月前に行った。対戦相手を絞り込めることで、初戦はもちろん、上位を狙う学校は2回戦以降の相手も丸裸にできるのではないか。

「全国制覇の経験がある西日本の強豪校の元監督は、変装までして相手チームの練習を見に行っていた。甲子園で勝つことに血道を上げている野球学校ほど、この1カ月間を有効に使いますよ」とはアマチュア野球担当記者。1カ月前抽選は強豪校に追い風というのだが、落とし穴もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり