ミケルソン全米プロ制覇 メジャー最年長V記録を塗り替える
「ミケルソンは今回の優勝で、シニア年齢になってもまだメジャーで活躍できると自信がついたはずです。6月の全米オープンに勝てばグランドスラムも達成できる。ギャンブル好きで有名なミケルソンでも新リーグ参加で100億円を手にするより4大大会制覇のほうを重視して、名誉を選ぶでしょう」(吉川英三郎氏)
ミケルソンの米ツアー初優勝は1991年ノーザンテレコム。30年間勝ち続けて45勝目を遂げた。サム・スニードの29年記録も塗り替える快挙だった。
■異常な18番ホール
見たことがない異常な光景だった。ミケルソンが18番の第2打を打った瞬間から、勝利を確信した大観衆が密になり、ミケルソンとともにグリーンに向かって我先に走りだした。中には背中から抱き着くギャラリーもいて、警備員に止められたが、大勢のギャラリーはミケルソンを追い越しグリーンを何重にも取り囲む輪の中へ。同組のケプカが群集にのみ込まれてなかなかグリーンに上がってこられず、キャディーがかきわけ、やっと姿を現した。
それにしても、警備体制の不備なのか、選手に危険が及ぶほど収拾がつかなかったギャラリー先導は問題大アリ。それだけミケルソンがファンを熱狂させたということか、それともコロナ禍でたまっていたストレスの発散だったのか。ちなみに今大会は、ワクチンを接種した人はマスク着用の義務はなかったとはいえ、見ている方が怖くなった。