大坂なおみ全仏初戦突破も会見拒否…赤土制覇へ逆風強まる
「進歩している。クレーではあまり試合をできていないが、もっと試合をすれば、もっと良くなると思う。大切なのは諦めないこと。一日一日、進むつもり」
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大坂なおみ(23=世界ランク2位)が30日、全仏オープン1回戦で同63位のツィグ(26=ルーマニア)を6―4、7―6のストレートで下し、こう言った。
クレーコート(赤土)の前哨戦は計3試合経験しただけ。コートへの適応を疑問視する声もあったものの、「相手のラケットに触れさせずに決まったウイナーが39本。ポイントの多くをショットで取っていることを考えれば、絶好調と言えるのではないか」と、スポーツライターの武田薫氏がこう続ける。
「赤土は滑りやすく、下半身で踏ん張らなければ良いショットが打てないのですが、足元がしっかりしていて、さまざまなコースにきちんと打ち分けていた。フットワークが良いところを見ると、赤土のコートで相当、練習を積んできたことがうかがえます。彼女自身、自分は適応するのが早いと話しているように、赤土にしっかり対応している。むしろ調子が良過ぎるがゆえに、力が入り過ぎる部分があったほどです。今回は組み合わせにも恵まれた。世界ランク1位のバーティとは決勝、セリーナ・ウィリアムズとは準決勝まで当たらないし、昨年の全仏を制したシフィオンテクはバーティと同じ山に入っています。調子の良さを逆手に取られるというか、粘り強い相手に嫌な揺さぶられ方をしたときが心配ですけど、かなり期待できるのではないか」