JGTO初代会長の公約「世界に通用する舞台の選定」はいったいどうなった?
日本ゴルフツアー機構(JGTO)は1999年に日本プロゴルフ協会(JPGA)からツアー部門だけが分離・独立して発足した。その際、初代会長に就任した島田幸作プロ(故人)は、「世界に通用する舞台(コース)の選定」を公約に掲げた。
トッププロだった島田会長は自らの経験で、日本人プロが海外で通用しない原因は、コースのレベルの違いにあると見抜いていたからだ。
だが、あれから22年が経つが、その公約はほとんど実行されていない。
米ツアーは平均ドライバー飛距離300ヤードを超える選手が増えて、競争が激しくなっている。そんなツアープロのレベルに対応するようにコースは総距離が長くなり、グリーンやラフの設定も難しい。
そのいっぽうで、わが国ツアーは、「ファンが喜ぶ」という理由からバーディーが出やすい安易な設定で行われている。
■メジャー会場に歯が立たない日本人プロの惨状
そんな甘い環境で育った選手が、いきなり過酷な米ツアーに行っても通用しないのは当たり前だ。