JGTO初代会長の公約「世界に通用する舞台の選定」はいったいどうなった?
メジャー会場になったキアワアイランドやトーリーパインズは誰でもプレーできるパブリックコースである。全米オープンはこれまでパブリックのベスページブラックC(ニューヨーク州)でも開催されている。
だから米国では、「ゴルフは自然のコースに対する人間の挑戦」という概念が一般ゴルファーにも浸透している。プロも難コースに顔色一つ変えずに挑戦する。
米ツアーで活躍する松山英樹はかつて、「日本と米国ではコースの質も、選手のレベルも格段に違う」と語ったことがある。
だが、日本男子ツアーが選手のテクニックをフルに引き出させ、レベルを上げるような会場設定は見当たらない。何の努力も改善もしないJGTOの下では、選手も「井の中の蛙」のままだ。島田会長も草葉の陰で嘆いているはずだ。